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market-analysis2026-07-25

2026年7月25日の金属相場概況

Written by metal
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2026年7月25日朝時点で確認できる金属相場は、前日までの買い戻しが残りつつも、原油高、米金利、ドル高が再び重しになる複雑な地合いとなった。ゴールドは週間では反発を保ったが、24日の海外市場ではブレント原油が一時100ドル台を意識させたことで、インフレ再燃と米利上げ観測が強まり、上値を追いにくくなった。安全資産としての買いと、利息を生まない資産としての金利面の逆風が同時に働いており、一方向に整理しにくい相場である。

ゴールドは、米先物ベースでは週を通じて上昇して4,000ドル台を維持したものの、日中材料としては米長期金利の高止まりとドルの底堅さが意識された。原油高は通常ならインフレヘッジとして金を支える面もあるが、今回はそれ以上に「FRBが利上げ方向へ傾きやすくなる」という解釈を市場が警戒している。したがって、金の反発はまだ強い上昇トレンドの再開というより、地政学リスクと短期的な買い戻しに支えられた戻りと見る方が落ち着いている。

シルバー、プラチナ、パラジウムも同じ貴金属として買いが入りやすい一方、産業需要を含むため、金利と景気見通しの変化をより受けやすい。シルバーはゴールドに連動しつつも、PMIが示す製造業・サービス業の底堅さを一部織り込みやすい。プラチナとパラジウムは自動車触媒需要の見方に左右されるため、原油高による消費者負担や企業コスト上昇が長引けば、貴金属としての支えと景気敏感金属としての重さがぶつかる局面になりやすい。

銅は、原油高が世界景気への懸念を強めたことで上値を抑えられたが、現物需給の引き締まりはなお下支えとして残っている。LME在庫の薄さ、近物プレミアム、中国向けプレミアムの上昇、米国の銅関税をめぐる在庫移動の思惑が重なり、弱いマクロ材料だけで大きく売り込むには材料が足りない。銅は景気の温度計であると同時に、在庫と物流の制約を映す商品でもあり、今回もその二面性が出ている。

S&P Globalの7月フラッシュPMIは、主要先進国の景気が持ち直していることを示した一方で、価格圧力と供給網の不安が残ることも示した。特に調査期間が7月9日から22日で、月後半の原油再上昇を十分に反映しきっていない点は重要である。PMIの改善は銅やシルバーにとって需要面の支えになり得るが、同時にインフレ圧力と利上げ観測を通じてゴールドには重しにもなり得るため、単純に「景気改善は金属全面高」とは言い切れない。

鉱山会社の発表を見ても、供給面は改善材料と制約材料が混在している。BHPは通年で約200万トン規模の銅生産を示し、Rio TintoもOyu Tolgoiの増産を確認しているが、コスト面ではディーゼル高や供給網の制約が残る。Antofagastaも通年ガイダンスを維持しつつ、燃料や投入材価格の高止まりを警戒している。25日時点の金属相場は、需要が崩れていないことと、エネルギー・金利・供給網の不安が同時に残ることを織り込む段階にあり、次の方向は原油と米金融政策の受け止め方に左右されやすい。

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