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market-analysis2026-05-18

2026年5月18日の金属相場概況

Written by metal
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2026年5月18日の金属相場は、週末までに強まった金利上昇圧力とドル高、さらに原油高を背景にしたインフレ警戒が引き続き意識されるなかで始まった。金は安全資産としての下支えを受けやすい一方、実質金利の上昇が上値を重くしやすく、相場は方向感を出しにくい。足元では、先週のReuters報道でも金がドル高と米国債利回り上昇で一週間ぶり安値圏まで下げたことが伝えられており、短期の戻り局面でも金利要因の影響が強い構図は変わっていない。

シルバーは、金と比べると景気敏感な性格が強く、ドル高や金利上昇で重くなりやすい一方、工業需要の見方が悪化しなければ下値も一定程度は限定される。今のところは、貴金属としての安全資産需要と、工業金属としての景気連動性の綱引きが続いているとみるのが自然だろう。金が伸び悩む局面では、シルバーも追随して値幅が出にくくなりやすく、単独で強い材料がない限りは、米金利とドルの動きに対する感応度が目立ちやすい。

プラチナとパラジウムは、金よりも需給の個別事情が相場を左右しやすい。Johnson Mattheyの最新見通しでは、プラチナはなお供給不足が続く一方、パラジウムとロジウムは2026年に小幅な余剰へ移る可能性が示されている。自動車触媒向け需要の見通しや代替の進行を考えると、プラチナの相対的な評価は維持されやすいが、パラジウムは構造的な需要の伸び悩みが意識されやすい。したがって、両者の動きは同じPGMでも分かれやすく、足元ではプラチナ優位、パラジウム劣後の構図が続いていると考えられる。

銅については、景気指標そのものはなおらせん状で、需要の強さだけで上昇しているというより、供給面の不安が価格を支えやすい。S&P Globalの4月PMI関連レポートでは、世界的な成長率はやや持ち直した一方で、サプライチェーンの遅延が悪化し、投入価格の上昇圧力も強まっていた。これは銅のような産業素材にとって、需要の鈍さを即座に打ち消すほどではないにせよ、在庫や調達の不安を通じて下値を固める材料になる。加えて、鉱山や精製の制約、酸供給を含む中間材の逼迫が続けば、需給は思った以上にタイトに見えやすい。

原油は、金属全体に対してやや間接的だが重要な影響を持つ。原油高は輸送費や生産コストを押し上げるだけでなく、インフレ期待を通じて金利見通しに波及しやすい。結果として、金やシルバーのような無利回り資産には逆風になりやすい一方、銅やPGMのような実需色の強い金属には、供給制約とコスト上昇が同時に効きやすい。つまり、原油高は金属市場に一様な追い風ではなく、品目ごとに異なる経路で価格形成へ影響している。

総じてみると、本日の金属市場は、ドル高と金利上昇が貴金属の上値を抑える一方で、原油高と供給不安が工業系金属の底を支える、ややちぐはぐな環境にある。金は安全資産としての需要が残っていても、実質金利が強ければ上値追いは簡単ではない。シルバーは景気と金融条件の両方に挟まれ、プラチナは需給の引き締まりが相対的に支えになりやすく、パラジウムは構造的な弱さが目立つ。銅はPMIで示された供給制約の影響を受けやすく、当面は需要の強さよりも供給側の不確実性を織り込みながら推移する可能性が高い。

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