引け後は「損益」より先に終えた理由を記録する時間
引け前に終了条件だけを見て閉じても、引け後に損益だけを見ると、その日の手順は残りません。利益か損か、もっと持てたか、早く閉じすぎたかだけが目に入ります。
引け後に最初に残すべきなのは、損益ではありません。なぜ終えたのかという理由です。
違和感:終え方を決めたのに、引け後は損益だけで判断してしまう
引け後は、結果が数字で見えます。
だから損益を見たくなるのは自然です。
でも、損益だけを先に見ると、次のようなズレが起きます。
- ルール通り終えたのに、利益が少ないと失敗に見える
- 終了条件を破ったのに、利益が出ると成功に見える
- 見送った材料が正しかったかどうかだけを後から探してしまう
これでは、次の日に再現できる学びが残りません。
引け後に最初に見るべきなのは、勝ち負けではなく、なぜ終えたかです。
反転:引け後は、終えた理由を3行で残す
引け後レビューは長くしなくていいです。
むしろ長すぎると、反省がまた相場観に混ざります。
まず3行だけ残します。
1) どの時刻で終えたか
最初に、終了時刻を書きます。
- 予定時刻で終えた
- 条件成立で早く終えた
- 予定より遅れた
ここでは損益を書きません。
時刻だけを記録します。
終了が時間で守れたかどうかを先に見るためです。
2) どの条件で終えたか
次に、終了条件を書きます。
- 撤退条件に触れた
- 利益終了の上限に届いた
- 引け前の新判断禁止を守るために閉じた
条件を書けば、終えた理由が残ります。
あとから値動きだけを見て、判断を作り替えにくくなります。
3) どの材料を戻さなかったか
最後に、見送った材料を書きます。
- 15時前に終了した為替テーマを戻さなかった
- 出来高テーマを引け前に復活させなかった
- ニュース見出しを新判断に使わなかった
これは地味ですが重要です。
引け前に「見なかった材料」を記録できると、終盤のルールが次の日も残ります。
知識フック:記録する順番が、翌日の反省を決める
人は、最初に見た数字に引っ張られます。
引け後に損益から見れば、その日の判断は勝ち負けで解釈されます。
終了理由から見れば、その日の判断は手順で解釈されます。
同じ一日でも、記録の順番で学び方が変わります。
だから、損益を見るなという話ではありません。
損益を見る前に、終了理由を残す。
この順番が大事です。
再読:最初の場面へ戻る
「引け前は「新しい材料」ではなく終了条件だけを見る時間」で終了条件だけを見て引け前を閉じたら、
「引け後は「損益」より先に終えた理由を記録する時間」では引け後に終えた理由を記録します。
やることは3つです。
- どの時刻で終えたか
- どの条件で終えたか
- どの材料を戻さなかったか
引け後は、損益だけを見る時間ではありません。
その日の終え方を、翌日に再現できる形で残す時間です。