火曜朝は「月曜の1行」を損益だけで採点しない時間
火曜朝には、月曜の1行をすぐ成功か失敗に分けたくなります。利益が出れば採用、損が出れば廃止。そうすると判断は速く見えます。
けれども1日の損益だけでは、ルールが判断を軽くしたかは分かりません。
違和感:月曜の損益で、1行をすぐ裁きたくなる
月曜に1行を実行すると、火曜朝には結果が目に入ります。
- 利益が出たから、この1行は正しかった
- 損をしたから、この1行は間違っていた
- 入らなかったから、機会を逃した
- 止まったから、伸びる場面を逃した
このように考えるのは自然です。
損益は見えやすいからです。
でも、週次ルールの1行は、相場を当てるためだけのものではありません。
画面の前で迷いを減らすためのものです。
損益だけで採点すると、判断が軽くなったかどうかを見落とします。
反転:火曜朝は、損益より先に行動を見る
火曜朝は、月曜の1行を3つの観点で見ます。
1) 迷いが減ったか
たとえば、月曜の1行が
「14時30分に一度止まる」
だったとします。
利益が大きくなくても、14時30分に止まったことで引け前の追加判断が減ったなら、その1行は働いています。
見るべきなのは、止まった後に価格が上がったか下がったかだけではありません。
止まったことで、余計な判断が減ったかです。
2) 材料が減ったか
月曜の1行が
「寄付き前は米金利を見ない」
だったなら、火曜朝に見るのは損益だけではありません。
米金利を見なかったことで、国内ETFの板や乖離率に集中できたか。
寄付き前の確認が短くなったか。
場中に材料を戻さずに済んだか。
この行動が見えれば、1行には意味があります。
3) 例外が増えなかったか
月曜の1行が
「場中に新しい条件を足さない」
だったなら、例外の数を見ます。
損益がどうだったかより、場中に条件を足さずに済んだか。
足したとしても、何を理由に足したのかを記録できたか。
例外が増えていないなら、1行は判断を軽くしています。
例外が増えているなら、火曜に扱いを見直します。
知識フック:1日目の損益は、ルールの品質を決めない
1日だけの損益は、ルールの品質を決めるには弱い材料です。
相場の偶然が大きいからです。
良いルールでも、月曜の値動きが逆なら損をします。
悪いルールでも、たまたま値動きが味方すれば利益が出ます。
だから火曜朝は、損益を見ないのではありません。
損益だけで採点しない。
先に見るのは、行動の変化です。
迷いが減ったか。
見る材料が減ったか。
例外が増えなかったか。
この3つが少しでも改善していれば、月曜の1行はまだ使えます。
逆に、利益が出ていてもこの3つが悪化しているなら、その1行は危ういです。
再読:最初の場面へ戻る
「日曜は「月曜朝の1行」を仮置きする時間」で日曜に月曜朝の1行を仮置きし、
「月曜朝は「仮置きの1行」を実行・保留・破棄に分ける時間」で月曜朝に実行・保留・破棄へ分けました。
「火曜朝は「月曜の1行」を損益だけで採点しない時間」では、火曜朝にその1行を損益だけで採点しません。
やることは3つです。
- 迷いが減ったかを見る
- 見る材料が減ったかを見る
- 例外が増えなかったかを見る
火曜朝は、月曜の1行を成功/失敗へ急いで分ける時間ではありません。
月曜の1行が、判断を軽くする方向に働いたかを確認する時間です。