最初の約定値で「今日の修正」を書き換えない
寄付き前に修正を確認しても、最初の約定値を見ると気持ちが揺れます。寄った瞬間の価格は強く見え、さっきまで決めていた修正をすぐ書き換えたくなります。
最初の約定値は、今日の答えではありません。寄付き前に決めた修正を壊すかどうかを試す、最初の刺激です。
違和感:寄付き前に決めたのに、最初の値だけで全部変えたくなる
寄付き前には落ち着いて決められます。
でも最初の約定値が出ると、急に判断が揺れます。
- 入口を遅らせる日だったのに、強い寄付きで入りたくなる
- 再開サイズを小さくする日だったのに、上に飛んだので戻したくなる
- 手仕舞いを守る日だったのに、最初の利益で計画を広げたくなる
これは、最初の値動きを「今日の答え」として見てしまうからです。
でも、最初の約定値は答えではありません。
その日の最初の観測点です。
反転:最初の約定値は、修正ルールの採点に使わない
寄付き直後に必要なのは、相場を当てにいくことではありません。
「寄付き前3分は「昨日の修正1つ」を確認する時間」で決めた修正を、最初の刺激で壊さないことです。
1) 最初の約定値は「見た」だけで止める
最初の値を見ても、すぐ判断に変換しません。
- 強く寄った
- 弱く寄った
- 想定より飛んだ
ここまでは観測です。
そこから「だから入る」「だから直す」「だから戻す」に進めない。
最初の約定値は、まだ行動理由ではありません。
2) 修正ルールは最低5分守る
寄付き前に決めた修正は、最低5分は守ります。
たとえば、入口を遅らせる日なら5分は待つ。
再開サイズを小さくする日なら、最初の値動きでサイズを戻さない。
5分という数字に絶対の意味があるわけではありません。
重要なのは、最初の刺激と自分の修正ルールを切り離す時間を置くことです。
3) 最初の値動きは、あとでレビューする
最初の約定値を無視するわけではありません。
ただし、使うタイミングを変えます。
- 最初の値が強かったのに待てたか
- 最初の値が弱かったのに焦らなかったか
- 最初の5分で修正対象を増やさなかったか
これは場中ではなく、あとで確認します。
最初の値を、その場の命令ではなく、レビュー材料にする。
知識フック:寄付きは価格だけでなく注文の偏りも映す
寄付きの値段は、その日の情報だけで決まるわけではありません。
前日夜間の材料、成行注文、板の薄さ、海外市場の動き、為替、前日終値とのズレ。
いろいろなものが、最初の一点に詰め込まれます。
だから、寄付き値は強い情報です。
ただし、強い情報だからこそ、個人投資家の判断を引っ張ります。
最初の値は、今日の方向を完全に教えてくれるものではありません。
むしろ、自分のルールがどれだけ値動きに引っ張られるかを試す材料です。
再読:最初の場面へ戻る
「寄付き前3分は「昨日の修正1つ」を確認する時間」で寄付き前3分の確認をしたら、
「最初の約定値で「今日の修正」を書き換えない」では最初の約定値でその確認を壊さないようにします。
やることは3つです。
- 最初の約定値は「見た」だけで止める
- 修正ルールは最低5分守る
- 最初の値動きは、あとでレビューする
寄付き直後は、相場が始まる時間であると同時に、
自分が昨日決めた修正を守れるか試される時間です。