週末は「1日の修正」を週次ルールに昇格させるか決める時間
1日の取引を閉じたあと、うまくいった修正を見つけると、すぐ毎日のルールにしたくなります。けれども1日だけ効いた修正は、その日の相場にたまたま合っただけかもしれません。
週末に必要なのは、修正を増やすことではありません。1日の修正を週次ルールへ昇格させてよいか、証拠を見て分けることです。
違和感:効いた修正ほど、毎日のルールにしたくなる
翌朝の修正がうまくいくと、安心します。
- 終了時刻を先に読んだら、引け前に迷わなかった
- 終了条件を書き換えなかったら、判断が軽かった
- 戻さない材料を決めたら、終盤が静かだった
すると、その修正を明日も明後日も使いたくなります。
ただし、1日の成功だけで常設ルールにすると、例外に弱くなります。
修正は、効いたからすぐ固定するものではありません。
週末に、繰り返す価値があるかを見るものです。
反転:週次ルールへ昇格させる条件を分ける
週末にやることは、修正を増やすことではありません。
1日の修正を、週次ルールへ昇格させてよいか判定することです。
1) 同じ失敗が2回以上出たか
まず見るのは、失敗の反復です。
- 終了時刻が何度も遅れる
- 終了条件を何度も広げる
- 閉じた材料を何度も戻す
1回だけなら、その日の問題かもしれません。
2回以上出ているなら、週次ルール化する価値があります。
2) 修正が判断を軽くしたか
次に見るのは、損益ではありません。
判断が軽くなったかです。
- 見る材料が減った
- 引け前の迷いが減った
- 翌朝の修正が1つで済んだ
修正が利益を出したかではなく、判断の重さを減らしたかを見る。
週次ルールにするなら、ここが重要です。
3) 他のルールと衝突しないか
最後に、既存ルールとの衝突を見ます。
- 入口ルールを増やしすぎていないか
- 再開条件と矛盾していないか
- 手仕舞い条件を過剰に縛っていないか
よい修正でも、既存ルールと衝突するなら常設しません。
その場合は、週次メモに残すだけにします。
知識フック:改善を常設するには、反復と副作用を見る
一度うまくいった改善は魅力的です。
でも、改善を常設するには、反復性と副作用を見る必要があります。
工場でも、投資でも、仕事の手順でも同じです。
一度の成功で工程を変えると、別の局面で動きにくくなることがあります。
だから週末に見る。
日中の感情ではなく、週の中で何度出たか、判断が軽くなったか、他のルールとぶつからないかを確認する。
再読:最初の場面へ戻る
「翌朝は「終えた理由」を1つの修正に変える時間」で翌朝の修正を1つ決めたら、
「週末は「1日の修正」を週次ルールに昇格させるか決める時間」では週末にそれを昇格させるか決めます。
やることは3つです。
- 同じ失敗が2回以上出たか
- 修正が判断を軽くしたか
- 他のルールと衝突しないか
週末は、ルールを増やす時間ではありません。
1日の修正を、週次で使える型にしてよいか見極める時間です。